LED照明の売込みが多くて、うんざりするよ!
震災以降、LED照明を販売する業者がものすごく増えてましたけど、このところ淘汰されて少なくなったようです。
LED照明は、価格が高いこともあり日本メーカーの対応が遅れていた時に震災が発生して、一気に需要が高まりました。
いち早く対応した中国メーカーが、どっと日本に販売攻勢をかけ、今まで販売したことがない業者まで販売してました。
ただ設計と品質管理が良くなく不良品が多く発生したり、演色性(明かりの品質)が悪かったりと混乱してましたが、このところ落着いたようですね。
電球や蛍光灯は、ガラス加工が必要なので高額な製造装置が必要でしたが、今はLEDチップを買えば誰でもLED照明を作れるようになりました。
日本は東芝、日立、パナソニックなどの「日本電球工業会」と灯具だけ作っている「日本照明器具工業会」に分かれていました。日本電球工業会のメーカーは、他からの参入が無いため急激な変化に対応できなかったのでしょう。
結局2013年4月に、ふたつの工業会は一緒になり「日本照明工業会」になりました。
もうひとつ「切れた時に・・・」どうするかと、良く訊かれます。
電球や蛍光灯はきれますが、LEDは切れないのですと答えると、怪訝な顔をされてます。
LEDは半導体で、その物質が光るので電球のフィラメントが切れるとか、そういうことは無いのです。
LEDは寿命が40,000時間で長持ちと言っている寿命とは「切れる」のではなく、照度が70%に落ちたところを寿命と決めているからです。
LED照明は、切れたら交換するというものではありません。
長寿命なので一体型にして、その方が価格も安くなります。
照明と照明器具は一緒になりました。
ちょっと横道にズレてしまったので、話をもとに戻します。
LED照明に交換して得する、損するの判断
LED照明にすれば省エネになり電気代も安くなります。でも交換費用が必要です。
交換費用が、電気料金削減でもとが取れるかどうかです。
私は、このように言ってます。
蛍光灯やコンパクト蛍光灯ならば1日8時間以上点灯しているならば交換して得しますが、それ以下であればまだそのままで良いでしょうと。ただし古くなったり、新店舗、新施設ならばLED照明にしてくだだい。
それ以外の電球やダイクロハロゲン、スポットライトならば1日4時間以上点灯ならば得するでしょうと。
これは交換費用が、電気料金削減により3〜4年程度で回収できるかどうかの判断です。
LED照明に交換すると、蛍光灯は約50%、その他の照明は70〜80%の節電になるからです。
現地調査して、このような電気料金削減試算します。
LED照明のレンタルは得するの?
「工事代含めて300万円のとこと、月々5万円の5年レンタルのところ、今なら4万円で5年レンタルが終了したら無料でそのままお使いいただけます。」
こんな感じでしょうか?
ついつい契約してしまいそうですね。でもちょっとまってください。
5年後返却後、コピー機などは他へレンタルすることも出来ますが、LED照明の5年後は新商品や価格もやすくなるので他へレンタルも売却できません。なので、そのまま使ってくださいということ。
300万円が月々5万円、それが4万円に安くなる。でもそれで電気料金が4万円分安くなりますか?
ポイントはそこですので、必ず電気料金削減試算をしてもらってください。ただ、その試算が正確かどうかの判断をしなくてはなりませんが・・・
レンタルではなくESCOという方法もあります。
ESCOは、電気料金削減を保証してくれて、その一定割合も払うシステムです。ESCO事業は、施設、機器、電気料金システムなどに精通してないと「保証」までできません。ESCOは、LED照明に限ったことではなく空調などその他の電気設備でもOKです。
補助金を利用する方法
経産省のエネルギー使用合理化等事業支援補助金やZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)などの補助金は工事費含めた費用の3分の1〜3分の2が補助されます。
また今年度からテナントビルの補助金も始まります。