台風15号により鉄塔が2基倒壊、それ以外にも数百ヶ所の電柱や送電網の破損など、想像以上の大災害。送電網が無くても自立型、分散型電力であれば、つまり企業や住宅で「太陽光+蓄電池」などの発電設備があれば大丈夫。。。そんな簡単ではありません。
停電によるライフラインへ影響は明かり「照明」、暑かったこともあり「空調」、「水」そして今回クローズアップされたのは「通信障害」です。
固定電話はもちろんスマホになんとか充電できても繋がらない。基地局への電力供給が途絶え、非常用電源が稼働しても数時間から1日程度で電力がなくなり、移動基地局を出動しているようですが解消できてないようです。
また今回は地震ではなく台風なので水道は大丈夫だと思っていたら、あちらこちらで断水。浄水場から水を送るポンプが停電で動かないようです。
その他、ガソリンスタンドも停電により給油できないし、冷蔵庫や冷凍庫もダメ。電動式の雨戸が開かなくて蒸し風呂状態など、停電の影響は大きく復旧にはあと数日かかりそうです。
大停電対策「防災・減災」補助金
ここから省エネ、省CO2補助金や昨年の西日本豪雨や北海道の地震によるブラックアウト対策の「防災・減災」対策補助金について書きます。
災害時に避難施設や防災拠点などでエネルギー供給及び機能発揮できる設備への地域の防災・減災補助金が、補正予算と本予算で約240億円計上されてます。6次募集(9月末)まであり、予算全て消化できてないものと推測します。来年度予算は116億円。
具体的には「太陽光+蓄電池」「バイオマスボイラ」「コジェネレーションシステム」それに「自立運転機能付きGPS」に、電力を使用する機器(照明、空調など)や断熱材への環境省の補助金です。
同様に避難施設や公共施設、それと病院や福祉施設へのLPガスタンクや石油タンク及びそれらで稼働する空調機などへの経産省の補助金です。
さらには1M以上の「太陽光+蓄電池」への補助金。
家庭用の蓄電池への補助金。
これら全て「災害・防災」対策補助金です。
「太陽光+蓄電池」は燃料が不要ですが、設置するスペースが必要なので都市部では難しいと思います。「バイオマスボイラ」や「コジェネレーション」は燃料が必要ですので、事前確保など対策が必要。「自立運転機能付きGPS」も燃料がガスが必要で、この商品はパナソニック1機種のみなので、設置できる施設は限らせるかと思います。
国は売電が終了した太陽光を自家使用を進めるために蓄電池を推奨してます。災害対策準備のためにも設置を検討する必要がありそうです。
今年も災害対策の補助予算が10月から11月ころに組まれそうですので、その情報も含めて解説セミナーを開催予定です。日程等はサイトかメルマガでもお知らせいます。