今年は、使用エネルギーにより「省エネ補助金」「省電力補助金」と別々の募集となり、そそれぞれ補助対象が「設備費+工事費」のⅠ工場・事業所単位、「設備費のみ」のⅡ設備単位に分かれて募集されました。

年度のより呼称が変わってますが、過去4年間の申請及び採択状況をまとめました。

「省エネ補助金」は既存と導入エネルギーが、ガスから電気など異なる場合もしくはガスからガスなど電気以外の場合、「省電力補助金」は既存も導入も電気の場合に応募できます。

今年は「省エネ補助金」の採択率が約90%と申請内容に問題がなければほぼ採択されたのに対して「省電力補助金」はⅠが54.3%、Ⅱが69.4%と少し厳しい状況で、採択金額も207億円と過去4年間で最も少ない金額でした。

2016年、2018年と補正予算があると予算が多くなり採択率もアップします。2016年は予算が余り5次募集まであり、そのつもりで翌年2017年に申請したところ採択率が約4057%と大幅にダウンしました。

来年2020年の予算要求は595.3億円ですが、今後の省庁間の折衝により減額もありますので、採択率は補正予算が無い限り来年も同様かと思われます。

来年の公募内容は、それぞれ下記を御覧ください。
2020年 省エネ補助金 エネ合(経産省)
2020年 省電力補助金(経産省)

 

省エネ率と費用対効果で判断されますので、事前に試算してください。これら補助金予算は毎年4月から公募開始されます。公募内容は公募直前に発表され、今年も設備基準が変更になり、急いで対応することになりました。公募内容が発表されてからでは間に合わないので今から設備改修の計画をすることをお勧めします。

                                   著作:辻川英章