新型コロナウイルス対策、飲食店など換気や空調の導入費用の2/3が補助される「大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業」の公募要領が、6月12日(金)に公表されました。
公募が発表され、概要をまとめましたのでこちらを御覧ください。
↓↓
2020年補正 大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業
補助対象機器とは
全熱交換器のトップメーカー三菱電機ロスナイHPからの構造図です。また製品は三菱換気扇通販ショップに掲載されていますので参考にしてください。
導入設備の条件は、下記になります。
1)全熱交換器:顕熱(温度)潜熱(湿度)の両方(全熱)
2)換気量 :1人あたり30㎥/h以上
3)熱交換率 :40%以上
最近CMで流れているダイキン「うるさらX」は、給気のみの換気ですので高機能換気設備ではなく空調としての申請になります。パナソニックや東芝、日立などにもありますので設備会社に聞いてみると良いでしょう。
最近の機種であれば熱交換率40%もほぼクリアしてますので、「1人あたり30㎥/h以上」が重要になります。この補助金は施設単位ではなく室単位です。導入する室に入る最大人数の確認と、それを想定した機種と台数の選定が重要になります。
なお、この補助金は既存設備に追加、新規導入、新築も補助対象です。
補助金申請から施工、報告などのスケジュール
- 応募申請書提出 :7月10日締切 採択決定:7月下旬頃
- 交付申請書提出 :8月初旬 交付決定:8月中旬 → 事業開始
- 事業報告書提出 :令和3年2月10日締切(事業完了は1月31日まで)
- 精算払請求書提出:令和3年3月31日までに補助金支払い
- 事業報告書提出 :令和4年〜6年まで、3回提出
上記のようなスケジュールになります。交付決定前に工事や発注をすると取消しになりますのでご注意ください。また問合せが多かった「夏に間に合わせる」のは難しい状況です。また新型コロナウイルス対策でもあり、もう少し早く簡素な申請報告になると思っていましたが、3年間も事業報告する必要があり、少々面倒な内容になっています。
なお事業報告でのCO2削減量報告は電気料金請求書などを集計して報告することになります。
補助金申請方法を解説
応募申請書を提出するために、その他以下のような情報が必要になります。
- 「室」の空間容量
- 既存設備(ある倍場合)、導入設備の型番、台数、配置図面、仕様書(カタログ)など
- 前年度のエネルギー使用量(電気、ガスなど)
- 見積書(補助対象と補助対象外を分ける)
申請に必要な「用意する資料」をまとめてありますので、ご連絡ください。
なおこの補助金は代行申請も「手続代行者」として認められていますので、申請等をご検討されご相談をご希望の方は、メールもしくは電話でご連絡ください。
作成:辻川英章