2019年度(平成31年度)から開始された環境省の省CO2補助金(補助率1/2)で、伊豆の老舗温泉旅館の貯湯増を断熱・蓄熱性能が良い貯湯槽に交換することができました。

【旧貯湯槽】

【更新貯湯槽】

明治始めに創業され有名な文人にも愛され、登録有形文化財に指定されている温泉旅館です。しかし50年以上前に山の斜面を利用して作られた貯湯槽は、濾水もありまた保温性能も悪く、冬季は灯油ボイラーで加温して浴槽へ供給してました。工事は2月に完成し3月初旬に配管切替を無事完了し運用を開始しました。

温泉供給設備高効率改修による省CO2促進事業とは

2019年度(平成31年度)から開始され2023年(令和5年度)までの5年間事業の補助金です。設備費+工事費に対して補助率1/2です。詳しくはリンクページ、温泉供給設備高効率改修による省CO2促進事業を御覧ください。

寒い冬季期間(11月〜4月)に灯油ボイラで加温し、灯油使用量約22kL、金額にして200万円以上でした。更新後は約4分の1の5.5kLになり、金額も約50万円になる試算です。しかし実際には、灯油ボイラをから効率の良いガスボイラに更新(補助対象外)したので、使用料金はより少なくなると思われます。

これら設計施工は、湯河原の温泉設備専門会社スパテクノ株式会社が行い、補助金申請等は当社が担当いたしました。温泉旅館ホテルはインバウンドもあり活況になりつつあり、設備更新を検討されている事業者も多いかと思います。その際に、このような補助金を利用して初期投資を抑え、CO2を削減し、エネルギー費用を削減することで経費を削減することが出来ます。

温泉温度が高く水道で加水し、給湯は重油を炊いている温泉ホテルがり、熱交換により水道及び重油の両方の費用削減できるシステムを、スパテクノ株式会社と当社と共同で、補助金対象(別の補助金)事業として設計を開始しています。これについては別途お知らせする予定です。

このようなご相談・お問合せは、お気軽にメールもしくはお電話ください。

作成:辻川英章