平成29年度補正予算「省エネルギー設備の導入・運用改善による中小企業等の生産性革命促進事業」(略称:革命促進)が4月20日(金)に締め切られてすぐ、翌週23日(月)に2次公募が開始されました。

申請数が減少すると予想して採択率アップすると予想してましたが、その予想を超えたようです。
その理由は次の3つだと思われます。

年度末の繁忙期に公募

繁忙期の年度末に公募されたことと、施設サイドの準備不足で応募数が減少したことが原因のひとつだと思います。

29年度の同様の補助金「エネ合Ⅱ」(設備単位)が予算が削らてたのに応募数が増加して、採択率が57.6%と非常に悪く、申請意欲が削がれて準備不足になったと思われます。また29年度の補正予算で公募になると予想してなかったのでしょう。

見える化装置(計測装置)の義務化

エネ合Ⅱ(工場・事業所単位)やZEBなど他の補助金では既に義務化になっていた、計測装置の設置が義務化になり対応できずに断念、もしくは申請に間に合わなかったことも申請数減少の理由のひとつだと思います。

ボイラや冷凍冷蔵設備など台数が少ない設備は、計測装置の選定及び設置方法の決定は簡単ですが、台数が多い空調や照明は混乱しました。

空調は計測機能が内装されている機種、メーカーは少なく、オプションでも制御機能付きなど高価であったり、他メーカーの計測装置を設置するなど多少混乱しました。照明が台数も多く、計測経路がコンセント一緒になっていたりして設計に手間取り、また計測装置の台数が多くなり、予算オーバーで断念した案件も多かったと思います。

設備の型番登録の混乱

照明、空調、冷凍冷蔵庫についてはメーカーへ型番登録するように公募開始直前に「呼びかけ」、メーカー名・型番・性能値が予め「型番マスタ」として登録されており簡易に検索登録できることになっていました。

しかしメーカーもすぐに対応できるわけもなく、特に照明は登録されてない型番が多くありました。しかも「検索しても登録されない、あるいは未登録の場合は電話でお問合せください。」とだけ手引の隅の方に記載がありるだけで、問合せしてみると仕様書などの書類提出が必要で、登録されるまで数日かかるなど大混乱しました。

 

このような理由で申請を断念したり間に合わなかった申請者を救済する目的で2次公募をすぐに開始したのではないでしょうか。

なお申請数は昨年の大幅に減っていますので、採択率は大幅にアップしますので申請のチャンスかと思います。

作成 辻川英章