3月27日に平成29年度予算が成立しましたので、まず経産省の省エネ補助金を確認してみましょう。

施設の省エネ補助金は昨年、下記の3つの補助金がありました。

「革命投資」中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金
「エネ合」エネルギー使用合理化等事業者支援補助金
「ZEB」ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証実験

「革命投資」は、一昨年の補助率1/2で先着順にした略称「A類型」(最新モデル省エネルギー機器導入支援事業)を改正した補助金です。しかし簡素申請にしたと謳ったのですが、申請書類作成が難しい「エネ合」同様に一般の方では難しく、また補助率が1/3に戻ったので申請数が少なくなりました。景気の先行き不安もあったと思いますが、その結果、予算が余ったようです。

29年度は「革命投資」はなくなり、「エネ合」に組込まれて選択制になるのではと思います。

当然ながら予算額も減り、27年度補正予算も合わせると1,000億円以上から、29年度は672.6億円に減りました。しかし東日本大震災以降、電力自由化の大波が押寄せたバブルから、ようやく正常に戻ったのではないでしょうか。
 
 

支援サービス事業者登録制度が始まります

これらの申請は工場や施設の事業者が申請することを基本としてました。しかし断熱やピークシフトやEMSなど専門的な知識を必要となり、事業者だけで申請は難しくなってきました。そこで専門的な知識を有し、サービスやコンサルティングをおこなえる事業者の登録制度が本格的に始まりました。
 
エネマネ事業者
『平成29年度「エネルギー使用合理化等事業者支援事業(省エネ補助金)」において、SIIが指定する計測・見える化等の機能を備えたエネルギーマネジメントシステムを用いて、エネルギー管理支援サービスを提供し、事業者と共同でより効果的な省エネルギー対策を実施する者(エネマネ事業者)を登録するものです。』
 
 
ZEBプランナー
『「ZEB設計ガイドライン」や自社が有する「ZEBや省エネ建築物を設計するための技術や設計知見」を活用して、一般に向けて広くZEB実現に向けた相談窓口を有し、業務支援(建築設計、設備設計、設計施工、省エネ設計、コンサルティング等)を行い、その活動を公表するものをSIIは「ZEBプランナー」と定め・・』

https://sii.or.jp/zeb29/planner.html

これらは告知された4月4日、5日に告知されたばかりですので、詳細がわかりましたらお知らせします。

なお「施設の省エネ補助金についてわかりやすく解説するセミナー」(無料)を開催しますのでご参加ください。

著作 辻川英章