令和5年度補正予算に新設及び、大きく改変された省エネ・省CO2補助金を解説します。

令和5年度補正・令和6年度通常 省エネ・省CO2補助金一覧表をダウンロードしていただくとわかりやすいかと思います。

 

(1)省エネルギー設備への更新を促進するための補助金

公募内容ページは、こちらです。

令和6年度概算要求では、1)先進事業、2)オーダーメイド事業、3)指定設備導入事業、4)エネマネ事業と従来通りの事業概要でした。

補正予算では1)設備単位型、2)エネルギー需要最適型のみになり、先進事業とオーダーメード事業がなくなりました。

1)設備単位型は、従来の指定設備導入事業と同じであり、2)エネルギー需要最適型はエネマネ事業者と共同で行う設備導入と、従来通りの内容大きな変更はないと思われます。

しかし、これらの改変や予算額から推測すると、令和6年度予算は公募されないと思われますので、令和6年度の公募を待たずに、令和5年度補正予算での公募に申請された方がよろしいでしょう。

なお「国庫債務負担行為」要求額とは、単年度ではなく最長5年間債務を負担する。つまり単年度ではなく複数年度の補助金も公募されますので、長期間工事での公募も可能になります。

 

(2)省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費

公募内容ページは、こちらです。

令和6年度予算では(新規)となっていますが、事業概要は従来通りであり「国庫債務負担行為」だからかと思っていました。

しかし、補正予算では事業内容が大きく変わりました。
1)工場事業場型は、従来の先進事業とオーダーメイド事業を組み合わせた事業
2)電化・脱炭素燃転型は、化石燃料から電気など「燃料転換」の事業
3)エネルギー需要最適型は、従来通り
と、それぞれ推測します。

なお、この事業は令和6年度予算での公募もあるかと思われます。

 

(3)クーリングシェルターの普及を図るため、既存建築物への高効率空調等の導入を支援

公募内容ページは、こちらですが、新規公募ですので詳細はわかっておりません。わかり次第追記いたします。

この補助金は「業務用施設の省CO2化と災害・熱中症対策・・・」の中の補助金で、今年度までの「感染症対策」を改変された新規補助金のようです。令和5年度補正、令和6年度通常予算の両方で公募されする推測します。

 

(4)業務用建築物の脱炭素改修加速化事業

公募内容ページは、こちらです。

令和5年度補正予算に「新規」追加された補助金です。予算額111億円、4年間で339.29億円と大きな予算となっています。また経産省と国交省との連携事業であり、政府が推進しているGX「デコ活」事業です。

主な要件として、外皮性能1.0以下:断熱材や複層ガラス等の新規導入施工、一次エネルギー消費量が省エネルギー基準から削減:省エネ率ではないのでBELS認証が必要になるのではと思われます。経産省と環境省のZEB要素が必須になり、簡単な申請でなさそうです。当社はZEBプランナーとして実績もありますので、サポートをご希望の方はご相談ください。

 

(5)サステナブル倉庫モデル促進事業

公募内容ページは、こちらですが、新規公募ですので詳細はわかっておりません。わかり次第追記いたします。

令和5年度補正予算に新規追加された補助金です。ドライバー不足の2024年問題対策で「物流施設」の補助金です。補助対象設備として、無人フォークリフト等の運搬装置のほか、太陽光発電等も補助対象です。詳細はこれからですが注目したい補助金です。

 

以上、省エネ・省CO2補助金サポートをご希望の方はメールや電話にてお問い合わせください。

作成者:辻川英章